Research

社会調査を通じて、「知ってるつもり」を考え直す

アンケート調査やインタビュー調査などの技法を学べる社会学部なら、実践的な調査の専門家になれます

社会学部で中心的に学ぶことのひとつが「社会調査」。社会調査とは、実際の社会的場面における人間行動に関するデータを収集し、それを解析することによって、対象とする人間行動について記述し、説明するための科学的な調査を指します。

具体的には、選択肢や自由記述などの質問項目を作成して回答してもらう「質問紙調査(アンケート調査)」や、個々の回答者の考えていることや感じていることを話してもらう「聞き取り調査(インタビュー調査)」、実際に調査対象と同じ環境で生活して、その人たちの感じていることを理解する「参与観察」などがあります。また、そうした調査で得られた「データ」を分析するための技法も、社会学部で学ぶことができます。

社会学が対象とするのは、私たちが生きている社会そのもの。私たちは自分の身の回りのことについて「知ってるつもり」になっていますが、実際に現場に入ったり、たくさんの人から回答を集めてみたりすると、思いも寄らない実態が浮かび上がります。社会学部では、そうした「思い込み」を客観的な視点から捉え直し、科学的に分析することで、「人びとが気づいていない社会の姿」を見つけ出すための調査の専門家になるためのカリキュラムを提供しています。

社会調査士について知る

※社会調査士協会のページにリンクしています。

Field

教室だけでなく社会のあらゆる場所が学びの現場になる。

普段通っている飲食店やテーマパーク、アイドルのライブもすべて、社会学の研究対象になります

社会学部の学びの醍醐味のひとつが、日常生活の様々な場面で調査・研究を行うフィールドワーク。フィールドには、テーマパークやライブエンターテイメント、活性化を目指す地域や観光地、神社などの宗教施設から、飲食店の従業員の労働、不登校、介護の現場などの特定の行為の場面まで、この社会に起きるあらゆる出来事が含まれます。

フィールドでは、多様な価値観や利害関係をもった人々がお互いに、自分にとって「よい」と思われる行動をとっています。たとえば観光地には、観光客、その観光客を呼び込みたい土産物屋さん、観光客のせいで交通機関が渋滞して困っている地域住民など様々な人々がいます。そうした人たちのひとつの側面だけを捉えて、「この土地は観光客に人気だ」と言ってしまうと、困っている地域住民の視点は抜け落ちてしまいます。

社会学部で行うフィールドワークからは、これからの社会を生きる上で必要な「多様な価値観への配慮」を養うことができます。

社会学の魅力を知る

※日本社会学会のウェブサイトにリンクしています。

Statistics

AIにはできない、人間が設計するデータサイエンス。

人と社会のことを正しく理解するための、人間にしかできない調査のデザインを学ぶことができます

統計やデータ分析は理系の人がやるもの、あるいは、将来的には人工知能が分析するようになる――そんな風に考えている人は多いかもしれません。

しかしながら、社会学部で行う社会調査は、「分析」だけでなく「調査設計」に重要なポイントがあります。たとえば「労働問題」について調査するとき、「現在の日本では所得格差が広がっていますが、あなたは最低賃金の引き上げに賛成ですか」とか「あなたは、サラリーマンの年収の何倍もの収入が得られるYouTuberになりたいと思いますか」という聞き方をすると、回答を誘導することができます。より細かく言えば、どのような選択肢の中から答えを選ぶかも、設計次第で回答のバランスに影響を及ぼすことがあります。

人間が、人間の生きる社会について調査するときに重要なのは、「この問題についてどのような聞き方をすればいいのだろう」「この調査によって自分は何を明らかにしたいのだろう」という、研究そのもののデザインです。データの処理をコンピューターが行うようになっている現代でも、この調査設計や研究のデザインは、引き続き人間が行う仕事として残ります。社会学部では、社会調査について学ぶことで、調査の設計から分析までを担う専門家である「社会調査士」の資格を取得することができます。

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※社会調査士協会のページにリンクしています。

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