社会調査を通じて、「知ってるつもり」を考え直す
アンケート調査やインタビュー調査などの技法を学べる社会学部なら、実践的な調査の専門家になれます
社会学部で中心的に学ぶことのひとつが「社会調査」。社会調査とは、実際の社会的場面における人間行動に関するデータを収集し、それを解析することによって、対象とする人間行動について記述し、説明するための科学的な調査を指します。
具体的には、選択肢や自由記述などの質問項目を作成して回答してもらう「質問紙調査(アンケート調査)」や、個々の回答者の考えていることや感じていることを話してもらう「聞き取り調査(インタビュー調査)」、実際に調査対象と同じ環境で生活して、その人たちの感じていることを理解する「参与観察」などがあります。また、そうした調査で得られた「データ」を分析するための技法も、社会学部で学ぶことができます。
社会学が対象とするのは、私たちが生きている社会そのもの。私たちは自分の身の回りのことについて「知ってるつもり」になっていますが、実際に現場に入ったり、たくさんの人から回答を集めてみたりすると、思いも寄らない実態が浮かび上がります。社会学部では、そうした「思い込み」を客観的な視点から捉え直し、科学的に分析することで、「人びとが気づいていない社会の姿」を見つけ出すための調査の専門家になるためのカリキュラムを提供しています。
※社会調査士協会のページにリンクしています。