安田賞(優秀卒論賞)受賞者本出莉乃さん

私は社会心理学専攻分野のゼミに所属していたのですが、卒業論文では雑誌の内容分析を行いました。具体的には1990年代から2000年代にかけて流行した「平成ギャル」を対象に、時代ごとの特徴を雑誌記事の文章からピックアップしました。調査にあたって国立国会図書館まで実際に出向いて、研究対象となる雑誌を何時間もかけて読み込みました。

社会心理学のゼミだったので、「ギャルマインド」に関する研究も行いました。どのような調査項目にすれば適切な心理尺度として通用するのかを考えるところには苦労しましたが、いくつもの質問から多面的にギャルマインドを定義して研究する中で、指導の先生やゼミのメンバーに意見をもらい、現代の女性にも通用するような普遍的な価値観を引き出すことができたと思います。

研究の最後には、世代ごとに「平成レトロ」に対する捉え方の違いを発見することができました。

各世代で特有に見られる、時代背景の特徴を理解し分析・考察することは難しかったですが、2年半のゼミ活動で身につけたデータ分析の方法や先行研究の論文を緻密に読み切る力を最大限に発揮した、卒業論文が完成できたと思います。

専門分野以外の学びも
取り入れられるのが社会学部の魅力

卒論を執筆する上で、専門のゼミ以外の学びも参考になりました。たとえば「質的調査法」という講義では、周囲の身近な人にインタビューをするという課題が出されるのですが、そのときに私は友人のお母さんをインタビューしました。このインタビューの経験は、量的な尺度で調査・実験を行う社会心理学とはまったく性質の違うものですが、雑誌記事の調査・分析を行う上でとても役立ちました。

ひとつの専門分野に縛られることなく、多様な学びを自分の関心で結び付けられるのが、社会学部のカリキュラムの魅力だと思います。

同窓会賞(成績優秀者)山角由佳さん

シラバスを丁寧に読み込み、
興味のある講義を選んできました

授業に取り組むうえで、提出物など必要なことをリストアップして、基本を怠らないようにしていました。特に2年生からはオンライン授業も始まったのですが、あえて時間があることをメリット捉えて取り組んでいました。

授業への取り組みを継続する上で大事なのは、自分の興味のある科目を履修することだと思います。授業を選択する上で、シラバス(講義概要)を参考にしました。社会学部の科目は幅が広く数も多いですが、科目名から気になるものをピックアップしてマークし、その科目の説明をじっくり読み込みました。

一人で学ぶのとは違う
ゼミにしかない面白さがあります

2年生の秋学期からはゼミに所属します。私のゼミでは3年生にグループワークを行うのですが、ひとつのテーマを半年くらいかけて掘り下げていったことが印象に残っています。

ゼミでは、一人で勉強するのとは違って他のメンバーの意見を聞けることで、自分では思いつかないようなアイディアや刺激を得られたと感じました。

同窓会賞(成績優秀者)足立佳子さん

先輩や友人から
生の声を聞くようにしていました

授業では、遅刻しない、毎回出席するといった基本的なことを守るようにしていました。2年生から始まったオンライン授業では、一人でしんどいときもありましたが、友人と連絡をとりあって、分からないところがあったら聞きあったり、先生に直接メールで質問したりするようにしていました。

どうしても情報がない中で不自由はありましたが、その授業を受けたことのある先輩や友人に、授業の進め方や成績評価の方法について直接聞いて、履修する授業を選んでいました。ただ楽な授業を探すのではなく、自分の興味に合った内容であるかを重視していました。

一年生のときから
しっかり論文の書き方を指導されました

社会学部では卒業論文が必修になっています。確かに長い文章を書くのは大変ですが、毎学期に提出していたリポートと同じように、基本を守って書いていれば大丈夫だという安心感はあります。

リポートの書き方を学んだのは、1年生春学期の「基礎演習A」です。しっかりと指導してくださる先生で、「社会学部スタイルガイド」という論文の書き方を示した資料に沿って文章を書くカリキュラムを通して、資料を調べたり、問いを立てて論述するスキルを身につけられました。


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