私は社会心理学専攻分野のゼミに所属していたのですが、卒業論文では雑誌の内容分析を行いました。具体的には1990年代から2000年代にかけて流行した「平成ギャル」を対象に、時代ごとの特徴を雑誌記事の文章からピックアップしました。調査にあたって国立国会図書館まで実際に出向いて、研究対象となる雑誌を何時間もかけて読み込みました。
社会心理学のゼミだったので、「ギャルマインド」に関する研究も行いました。どのような調査項目にすれば適切な心理尺度として通用するのかを考えるところには苦労しましたが、いくつもの質問から多面的にギャルマインドを定義して研究する中で、指導の先生やゼミのメンバーに意見をもらい、現代の女性にも通用するような普遍的な価値観を引き出すことができたと思います。
研究の最後には、世代ごとに「平成レトロ」に対する捉え方の違いを発見することができました。
各世代で特有に見られる、時代背景の特徴を理解し分析・考察することは難しかったですが、2年半のゼミ活動で身につけたデータ分析の方法や先行研究の論文を緻密に読み切る力を最大限に発揮した、卒業論文が完成できたと思います。