Scroll

メディア学専攻

メディア学専攻

メディアと日常生活の
密接な関係を学ぶ

メディアとつながることで、社会は便利で楽しいものになると同時に、様々な問題や新たな課題に直面しています。そうした社会の現状を、歴史・技術・文化・経済・政治などさまざまな視点から考えていきます。

PICK UP 授業

メディア学専攻の特徴的な授業を紹介します

公共圏とメディア阿部潔 教授
「話し合い」の空間を考える

話し合いで物事を決めましょう。そう学校で教えられます。では、そうしたコミュニケーションは、どこで/だれによってなされているのでしょうか。まず思い浮かぶのはSNSかもしれません。そこでは、さまざまなユーザーがいろいろな話題について自由に意見を交わしています。今では当たり前のメディアを用いた意見のやり取りは、いつから/どのようにして生まれたのでしょうか。この講義では、社会の中で話し合いの場がどのように成立し、メディアの発展とともにコミュニケーションがどのように変化してきたのかを考えていきます。

ソーシャルメディア論松井広志 准教授
ソーシャルメディアと
現代社会の関係を考える

みなさんはInstagramやXなどのSNS、あるいはYouTubeやTikTokなどの動画共有サイトを使っていると思います。小説やイラストの投稿サイトを見る、という人もいるでしょう。ソーシャルメディアはこれらの総称ですが、あまりに身近なゆえに、深く考えることは案外少ないかもしれません。この授業では、ソーシャルメディアについて、より以前からあったマスメディアやパーソナルメディアと何が違うのか、理論的に整理します。また、各プラットフォームのしくみや、それが促すコミュニケーションについて検討します。さらに、ソーシャルメディアが形成するポピュラー文化についても論じていきます。

ゼミ紹介

メディア産業や
コンテンツビジネスなどの
現在と未来について
考える場としてのゼミ難波功士 教授

社会学部に入り、メディア学を専攻する学生の多くは、メディア・コンテンツ・エンタテインメントといった領域に少なからず興味があり、そうした業種・業界に進みたいという希望を漠然と抱いていることが多いでしょう。現在、20世紀に君臨していたマスメディアは「オールドメディア」と呼ばれたりもしています。たしかに、特定の組織から広範な人々へと一方向的に情報やコンテンツが流れていくだけの時代ではありません。しかし、今世紀急成長を遂げた企業群(デジタル、ネット、モバイル関連)が、既存のメディア各社に完全にとって代わるという状況でもありません。要するに混とんと激動の時期にあります(もちろん、現在すべての業態や職種が、多かれ少なかれそうなのですが)。

ゼミ生には、混とんとした状況を冷静に分析し、自分はそうした激動の環境を楽しみ、サバイバルしていくタイプの人間なのかを考えてもらいたいと思っています。そのためには俯瞰的に現状を把握することも大切ですが、現役で働いている人の声を聞くことも重要です。機会があれば現場に足をはこんでお話をうかがう、Zoomなども活用しながらゼミ卒業生たちに聞き取りを行う、といったこともゼミ活動として取り組んできました。具体的には放送・広告・出版・映画・情報通信など各社に勤務する先輩たちにインタビューするわけですが、それら業界間の垣根が無くなりつつあり、異業種からの参入、もしくは異業種への進出が盛んに試みられている現状が、よりリアルに実感できたりするようです。また他大学のゼミと連携し、企業から現業に即したテーマをいただいて、その企業の方々に学生たちが自ら考えた企画を直接提案するといったイベントにも参加してきました。
ゼミは、大学生が社会に出ていこうとする時期をともにする場です。お互いに刺激しあい、視野を広げ、社会と自身の将来について思考と知見を深めていってほしいと考えています。

先輩たちの声

Seolhwa(雪花)高等学校出身
金 ダンビさん 4年
実践的な学びから、
メディアと社会の関わりを考察する

私は、①情報収集に役立つ量的・質的調査などの調査方法を学べること、②身近な社会問題を理解し、社会に対する深い知識を身につけられると思ったことから社会学部を選びました。
特に、現代社会においてメディアは欠かせないものになったと感じ、メディアと社会の関わり方を研究できるメディア学を専攻しています。ゼミでは、アンケート調査の実施やSNSを活用した広告戦略を元に、百貨店と連携して次世代層顧客の年間買上日数を増やすイベントを企画した経験から、情報を得る・届ける手段としてメディアの影響力は今後ますます重要になると考えるようになりました。ゼミ活動を通じた実践的な学びにより、社会に対する深い知識の習得につながっていると感じています。

卒論テーマ

  • 若者がBeRealにハマる理由:Instagramとの比較から考える
  • クイズ番組は不滅なのか:これまでとこれから
  • 現代の若者の「平成レトロ」ブームに関する研究
  • 現代社会におけるライブ・エンタテインメントの存在意義:なぜ音楽ファンはライブに行きたいと思うのか
  • ファンが「推し」に求める事は何か:時代の変化と共に変容する理想のアイドル像
  • 若者とジーンズ:なぜ現代の若者はジーンズを穿かないのか
  • 性的マイノリティとインターセクショナリティ:多様性社会の実現に潜む交差性の落とし穴
  • 選挙とメディアシフトの関係性:なぜメディアはトランプの当選を予測できなかったのか
  • 韓国に向けられた嫌悪と愛好:ヘイトスピーチと韓流ブームが併存する日本社会
  • ナショナリズムとアスリートの「物語化」